micasaが考える「働く」ということ

"こころ"や"からだ"の回復を目指す道のりにおいて、「働く」ということが持つ意味を、わたしたちはもう一度、丁寧に見つめ直したいと考えています。

リトリート&リカバリー micasaでは、「働くことが、そのままリハビリになる」というコンセプトを大切にしています。
micasaでのお仕事は、単に時間を過ごすための作業ではありません。一つひとつの活動を通じて、自分の中に新しい可能性をふたたび見つける喜びを重ね、周囲の人や社会とのあたたかなつながりを、自分のペースで取り戻していく。
そんな、あなた自身を大切にするためのプロセスです。

怪我やご病気がきっかけでご自宅での療養が長引いている方、社会との接点に少し不安を感じている方、あるいは新しい自分の居場所を探している方へ。
micasaでは、一人ひとりの"こころ"と"からだ"のペースに寄り添いながら、その道のプロから学び、新しいスキルと自信を育む、多様なお仕事をご用意しています。あなたの「やってみたい」が見つかるかもしれない、micasaのお仕事プログラムをご紹介します。

あなたの興味が見つかる、micasaの多彩なプログラム

micasaでは、自然の中でのびのびと体を動かす活動から、室内で集中して取り組むクリエイティブな作業まで、多彩なプログラムをご用意しています。

その日の体調や、あなたが今興味を持っていることに合わせて、無理のないペースで「自分らしい過ごし方」を見つけることができます。
一歩ずつ、楽しみながら。 好きなこと、やってみたいことを通じて、いつの間にか新しい毎日への準備が整っていく。そんな「あなたにちょうどいい歩み」を全力でサポートします。

土に触れ、命を育む — 自然栽培と園芸療法

micasaの農業プログラムは、単なる農作業体験とは一線を画します。ここでは、プロの農家から直接、農薬や化学肥料を使わない「自然栽培」の技術を基礎から学ぶことができます。プロが使う本格的な農業機械を体験できるのも、micasaならではの魅力です。

種をまき、それが芽吹き、太陽と雨と土の力で力強く育っていく。
そして収穫し、自分たちの手で調理して、みんなで美味しく味わう。
さらに、心を込めて育てた作物を「商品」として誰かへお届けする。
この一連のつながりに関わることが、社会や自然という大きな輪の中にいる安心感を与えてくれます。

大阪という大都市にいながら、土の匂いや風の心地よさに包まれる時間は、いつの間にか強張っていた心と体を、優しく解きほぐしてくれるでしょう。
力強く根を張る植物にふれるひとときは、あなたの中にある「健やかになろうとする力」を、優しく呼び起こしてくれるはずです。

この活動は、心身の回復に効果があるというエビデンスに基づいた「園芸療法」を取り入れて構成されており、あなたの歩みを専門的な視点から支えます。

小さな命と育む、持続可能な未来 — 養蜂プログラム

micasaでは、人と自然が共存できる持続可能な社会の実現を目指す活動の一環として、大阪での養蜂にも取り組んでいます。
ミツバチという小さな命の営みに寄り添い、お世話をしながらその一生を見守ることは、私たちに多くのことを気付かせ、教えてくれます。

ミツバチたちは、それぞれが今できることを一生懸命に積み重ね、ひとつの大きな家族を支えています。女王蜂をはじめ皆に役割があり、協力して子育てをし、蜜を集め、蜜蝋から芸術的な巣をつくり、外敵から家族を守る姿や、そのひたむきな羽音に耳を澄ませていると、自分もまた、この大きな生命の循環(サイクル)に加わっている一員なのだという、静かな安心感に包まれます。

また、かのアインシュタイン博士が「ミツバチがいなくなれば、人類も4年ともたない」と警鐘を鳴らしたと言われるほど、ミツバチは自然の循環を守るポリネーター(花粉媒介者)として、わたしたちの生活や未来にも大きく関係しています。

micasaでの養蜂活動は、農園での自然栽培と同様に「命の循環」や「自然との共生」というテーマを深く体感させてくれます。
自分の働きが、自然の恵みを未来へとつなぐ大切な役割を担っている。そう実感できる、micasa独自の貴重なプログラムです。

「食」で心と体を整える — プロが教える厨房での調理

元居酒屋を改装した落ち着く雰囲気の施設内には、プロ仕様の厨房があります。ここでは、経験豊富な調理師から、ご自身のペースで調理や盛り付けの技術を基礎から学ぶことができます。

micasaで食べられる毎日の昼食は、管理栄養士が監修した低糖質・高たんぱく・低塩分の「リカバリー応援メニュー」です。「食べることは生きること」という基本を、日々の活動を通して体感できるだけでなく、心を込めて作った料理が、micasaを訪れる方々や自分自身の心身の健康に直接貢献するという体験は、確かな自信とあたたかな温度を持ったやりがいを育んでくれます。

創造力で価値を生む — デジタル・クリエイティブワーク

micasaの活動は、畑や厨房だけではありません。
室内でのクリエイティブワークでは、わたしたちが大切に育てた野菜やハチミツに、あなたの感性という最後の仕上げを加えていきます。
ここでは、日々の活動から生まれた恵みを「商品」というかたちに変えて、誰かの暮らしにお届けする準備をします。

商品企画・デザイン
自分たちで育てた無農薬野菜や、希少な国産ハチミツ。どうすればその魅力が伝わるか、みんなでアイデアを出し合い、手に取る人が笑顔になるようなパッケージを考えます。

オンラインストア運営
完成した商品をインターネットショップに並べます。PC操作やお客様とのやり取りを通じて、社会とつながる心地よい緊張感と充実感を、自分のペースで味わえます。

動画作成・SNS発信
農園での出来事や毎日の美味しいランチメニュー、みんなで考えた商品のこだわりを、写真や動画を通し伝えていきます。あなたの「伝えたい」という気持ちが、地域の方々との新しい出会いを生み出します。

まずはここから、穏やかに働く — 軽作業

「いきなり屋外での活動は少し不安…」「まずは静かな環境で集中したい」そんな声にも、micasaはしっかりとお応えします。
落ち着いた雰囲気の屋内で、その日の体調に合わせて無理なく取り組める軽作業もご用意しています。
専門のスタッフが、あなたの「やってみたい」という気持ちに寄り添い、無理のないスタートを一緒に考えます。
焦らず、一歩ずつ。その安心感が、次の自信へとつながります。

あなただけの働き方を、専門スタッフと共に

micasaの支援は、施設側で決められたプログラムを押し付けるものではありません。将来はこうなりたいという、あなた自身の今の気持ちを何よりも大切に、お一人おひとりにオーダーメイドな支援プログラムを作成しています。
今はまだ自分の気持ちが定まっていなくても、全く問題ありません。
作業療法士をはじめとする経験豊かなスタッフが、あなたの言葉に丁寧に耳を傾け伴走していきます。

また、実際にやってみないと自分に合うかどうかは分からないものです。やってみて「やっぱり自分には合わないかも」と感じることも、大切な発見です。いつでもお気持ちを教えてください。
都度話し合いながら、あなたの「楽しい」を一緒に見つけていけたら、と思っています。

働くことが、「明日への楽しみ」に変わるように

micasaでの活動は、日中の居場所を提供することに留まりません。あなたの働きが、日々の暮らしの中に具体的な「やりがい」と「経済的な安定」をもたらす仕組みも整っています。

がんばった証として受け取る工賃

就労継続支援B型での活動には、工賃が支払われます。これは、あなたがここで一歩を踏み出し、活動に取り組んだことへの大切な証です。経済的な安心感を得ながら、「自分のペースで活動できている」という実感を深めていくことができます。

整う生活リズム

「毎日通う場所がある」ということは、自然と生活リズムを整えることに繋がります。決まった時間に起き、メンバーやスタッフと顔を合わせ、体を動かし、健康的な食事をとる。この規則正しい毎日が、"こころ"と"からだ"の安定の土台を築きます。

一人じゃないと思える、あたたかなつながり

micasaは、ホッとできる人間関係が育まれる「第二の我が家」です。ここで出会う仲間やスタッフ、そして地域の方々との何気ない交流が、いつの間にかあなたの心を軽くし、社会とのつながりをふたたび温かく感じられる、そんなきっかけになることを願っています。

自分の変化に、そっと気づけるように

日々の頑張りが形になってわかると、それは回復への大きな自信になります。micasaでは、管理栄養士が監修する食事に加え、月に一度の体組成分析を通じて、あなたの体の変化を一緒に確認します。「前より良くなっているな」という確かな手応えを感じながら、前向きに活動を続けることができます。

あなたの「やってみたい」を、micasaで聞かせてください

病気や怪我によって、これまでとは違う人生を歩むことになった方。
心や体の調子を整えながら、ご自身のペースで社会参加の準備をしたいと考えている方。
あるいは、ただ心から安心して過ごせる「自分の居場所」を探している方へ。

もし少しでも「自分のことかもしれない」と感じたら、まずはあなたのペースでお話ししてみませんか。

好きなこと、興味があること、やってみたいこと。
あなたが些細なことだと感じていても、言葉がうまくまとまっていなくても、
その断片の中には、あなたの本当の想いが眠っているはずです。ゆっくりと一緒にひも解いていけたらいいなと思っています。

わたしたちは、あなたの声にゆっくりと寄り添い、そこから一緒にこれからのことを考えていきたい。
あなたの声を、いつでも待っています。